宵闇のお宮巡り

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華麗かつ荘厳な灯り

秋祭りの前夜には宵宮祭を齋行し、「お宮巡り」の儀式を行います。寛延2年(1749年)までは、早朝に行われていましたが、寛延3年より前日の夜に変更されました。悠久の昔より守り継がれる特殊神事です。また平成14年(2002年)の菅原道真公没後1100年記念大祭から春祭りの宵宮祭でも行うようになりました。

「お宮巡り」は、神様の御霊をお迎えするため、境内の灯りを全て消し、猿田彦榊を先頭に御幣・御神燈を捧げ持ち、本殿回廊を3周し、境内社殿周辺を巡る厳かで幽玄な儀式です。明治初期頃までは、灯した松明(たいまつ)を持ち天神山の麓(ふもと)を巡っていました。町内からの火の眺望は、華麗かつ荘厳であったといわれています。

「おむかえや」「だいじょうぶや」の掛け声を交わす
「おむかえや」「だいじょうぶや」の掛け声を交わす

暗闇の中を巡るとき、古式に則り「おむかえや」「だいじょうや」の掛け声を交わしながら進みます。唱え合う言葉は、神様の御霊をお迎えするが準備は出来ているか、の意を込めて神職が「おむかえや」。それに対して、準備は出来ています、大丈夫です、の意を込めて諸役が「だいじょうや」と答えており、往古の神霊奉迎の礼に倣ったものです。